中島の家
中島の家
周りを見回してみると大半の住宅がこまごまとした部屋を詰め込んだ結果、住戸間に不快な視線の衝突が各所で見られる窓と、使い物にならない隙間のような庭を残し、無配慮で破綻だらけの建ち方を繰り返している。 日本の住宅事情は戦後の住宅難に供給サイドの都合が優先された名残なのか、住まい手の諦めなのか一向に状況が良くなる気配がない。 もっと伸びやかで、気持ちの良い生活が出来るはず! そんな純粋な動機と、現状への単純な疑問、生活すること、住まうことのリアリティーがこの黒い直方体には詰め込まれています。
所在地 :鳥取県米子市
主要用途 :住宅
工事種別 :新築
構造/規模 :木造/2階建て
床面積 :171.37㎡
設計期間 :2007年4月~9月
竣工 :2008年3月
“建築知識 (2014年4月号)” 特集記事の事例で掲載されました。