西福原の家
昨年末に紹介した新しいプロジェクト、クライアントの土地取得が結局ままならず、土地探しから再スタート。 前回提案した案も渾身の作であったため、新しい土地が決まってからも踏ん切りがつかず、第一案の提案にも時間を要しました。
2024年5月、新たな米子市西福原の土地にて計画した第一案。 日吉津の家、田後のアトリエ住居のように、ボリューム的には平屋のようにも見える 2階建ての住宅を提案しました。 本当に必要な部屋を見直して、平屋建ての希望を叶える話を重ね、以下の第二案の提案に移行していきます。
2024年6月に提案した第二案。 母屋は第一案同様、彦名の家3のように、南の庭に連続する開口部を持つ、平屋一文字の切妻屋根の計画。 西福原の家は、別棟でガレージ棟も計画しています。 基本設計も完了し、実施設計も開始しているところで、上の写真でいうと敷地右側となる、”道”が当初より確認を重ねていた二項道路ではなく、赤道(※道路法の適応のない道で 公図上でも地番が記載されていない。 国有地で管理は地方公共団体。)であったことが判明。
二項道路とは、建築基準法42条2項に記載される、建築基準法前からあった幅員が1.8M〜4M未満でセットバックが必要な道路のことで、道路中心線より2Mのセットバックが要求されます。 当初より1.8Mの幅員を下回っていることを指摘していましたが、私たちの確認の後に、市役所が建築基準法施工以前に県から道路台帳が下りてきた74年前(昭和25年)に転記する際に間違いがあり、この道路については誤った運用がされてきたとのこと。 敷地に地縄も張って配置も確認していましたが、再度配置計画と建物の大きさを見直しました。
建物幅を91cm大きくして、配置も北側に寄せることができました。 概ねの間取りは変わっていないので、軸組も併せて模型で検討。 長い長い基本設計を終えて、実施設計に入っています。
西福原の家 前回建築日誌
https://gramdesign.biz/2023-12-11/