200111

[project 056/ 意宇南の家]
意宇南の家 建築日誌、年明けの現場一週目。 天候も良く現場の進行状況も良好!

内部1階、床と天井貼りが完了。

内部2階も床と天井貼りが完了。 2階居間部分の上部は吹き抜け。 意宇南の家も適度に明るさがあり、風通しの良い間取り。 精度を要求されるシナ合板突付けの内装ですが、今まで合板貼りの内装を10件担当してくれているだけあって、大工工事担当のフナコシさんは「プラスターボードよりも軽くて良いですよ」と言ってくれている。 頼もしい存在。 (※効率的に進める下デマ的な段取りもあるけどココでは秘密)

吹抜部分手摺、いつもお世話になっていますの津田鉄鋼さん製作。 ウチで製作する詳細図を元に、いつも施工方法、施工手順まで津田さんのところで打ち合わせしてつくっていただいています。 詳細図は明確に寸法とそこに現れる表層を入念に描いて気持ちを伝えるモノ。 信頼できるツクリ手に読み取って貰い、実際に出会って話し、設計者である自分が考えた施工方法よりも良いアイデアが貰えれば、手順や施工方法も変更します。 津田さんも大工のフナコシさん親子も、少しづつかもしれませんが一緒にバージョンアップしてくれている頼もしい職人。

引込み戸、戸袋下地組み。 随分前からこうしていますが、反り防止のためスチールアングルで補強。 ほんの一例だけれど、こういう見えなくなる部分でもアップデートを重ねています。

↑ おまけの写真。 前述の通り、意宇南の家も適度に明るさがあり、風通しの良い間取り。 当たり前だけれど、人間も動物だから楽しく気持ちよく、人間だからこそ快く生活できる住宅が良いと考えている。 建築は基本的には外と内があり、場所という空間が連続して成立する。 詳細を考え全体を破綻なく構成するのは、体力(耐力)も精神力も必要だと感じる。 けれど、やはりそこは設計者の踏ん張りどころだと思う。

住宅(家)は他のビルトタイプ(建築用途)にはないぐらい、住まい手が長い時間を過ごす場所でもある。 昔みたいに生まれる瞬間も家で、死ぬ瞬間も家で、というのは難しい時代だけれど、生きる上で多くの可能性は時間を長く過ごす場所で生まれていると思う。 少しづつイロイロな可能性も失っていくのも人生のように感じる。 そういった意味でも住まい手が”ココで死にたい!”と思える住宅こそ、良い住宅なのではないかと感じています。

意宇南の家 前回の業務日誌
http://gramdesign.biz/2019/12/28/

   

200107

消費税率引上げに伴う住宅取得に係る対応について(2020年1月時点)
昨年、消費税率の引上げ後(8%から10%)の住宅取得にメリットが出るよう国が出した支援策、今年に住宅を建てるご家族に最新の情報を調べていたので、ついでにブログにも掲載しておきます。

1.住宅ローン減税について
住宅ローン減税とは、住宅ローンを借り入れて住宅の新築・取得又は増改築等をした場合、年末のローン残高の1%を所得税(一部、翌年の住民税)から10年間控除する制度。 消費税率10%が適用される住宅の取得等をして、令和元年10月1日から令和2年12月31日までの間に入居した場合には、控除期間が3年間延長されます。

2.すまい給付金について
すまい給付金制度は、税制面での特例が措置される2021年12月までに引渡され入居が完了した住宅を対象に実施。

3.次世代住宅ポイント制度について
次世代住宅ポイント制度は既に予約受付が終了。鳥取県内で木造住宅を新築する場合は、とっとり住まいる支援事業と併用して助成を受け取ることが出来なかったので、助成額の大きいとっとり住まいる支援事業(島根県の場合は木の家ですくすく子育て応援事業)の方がオススメ。

4.住宅取得等のための資金に係る贈与税非課税措置
住宅取得等のための資金に係る贈与税非課税措置の拡充。 2020年3月、2021年3月、2020年3月までという期間で、贈与税の非課税最大額が切り下げとなっていきます。

※ 参考リンク
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/
↑ 消費税率引上げに伴う住宅取得に係る対応について(国土交通省のHP)
http://sumai-kyufu.jp/
↑ すまい給付金のHP
https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1161617.htm#itemid1161617
↑ とっとり住まいる支援事業(鳥取県)のHP
http://shimane-mokuzai.jp/joseiseido.html
↑ 木の家ですくすく子育て応援事業(島根県)のHP

今年のうちに住宅の新築や購入を考えられているかたには、住宅ローン減税の3年の延長。 贈与を受けられる方は非課税最大額の拡充が大きいです。

http://gramdesign.biz/contact/
↑ 建築無料相談会(予約制)のお申し込みはコチラから!

   

200106

独立前に勤めていた事務所も診療所を多く手掛けていたこともあり、診療所の仕事もお話をいただくことが多いのですが、今年動き出しそうになっている仕事は診療所と薬局の土地を選び、敷地をどのように分けるかという案件が重なっている。 以前から調剤薬局も設計したい!という欲求と欲望があったので、新年早々ワクワクしながら事例をチョイスしておりました。

○ TKY JAPANによる「扇町グローバル薬局」
 https://architecturephoto.net/27172/

○ 今津康夫 / ninkipen!による岐阜・大垣の「O 薬局」
 https://architecturephoto.net/32554/

○ 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・本郷通りの「駒込あおい薬局」
 https://architecturephoto.net/48852/

○ SPACESPACEによる三重の”磯山調剤薬局”の写真
 http://spacspac.com/3projects/1010isoyama/1010isoyama.html

○ 西崎寿志建築研究所(https://www.nishizaki-ken.jp/)による、
 栃木の”佐野のクリニック”と”佐野の薬局”

○ 山陰だと、鳥取市の”さとに田園クリニック”と”よつば 薬局”も、クリニックと薬局が調和する雰囲気で良いと思います。

このあたりのクリニックと薬局さんは、全く違った雰囲気の建物が並んでいることが多いですが、本当はある程度はお互いに雰囲気も揃え、良い雰囲気の建物でマチ並みにも寄与出来るような診療所と薬局がつくれたらと考えております。

   

191227

お隣、島根県の話題ではありますが、今年、島根県庁舎、議事堂及び旧島根県立博物館(県庁第三分庁舎)が国の有形文化財に登録されました! 昭和30年代から40年代にかけて松江城周辺の歴史的景観との調和を重要なテーマとして整備された島根県庁周辺施設、有形文化財登録を記念して、新しい時代の都市空間を築いたその建築群を実際に体験しながら、建築模型や図面・写真の展示が開催されています。 自分の師匠が安田臣先生に師事して、安田臣建築設計事務所に勤務していたときの話も聞き、自分も建築の仕事を勉強させて貰っていたこともあり、他人事でなく誇らしく感じていまっす!

https://www.pref.shimane.lg.jp/kanzai/rekisi/tourokukinentenzi.html
↑ 土日は、県庁開いてないのでご注意!と、申込み(多数の場合は抽選)で「ギャラリートーク+建物見学ツアー」も開催とのこと。

191226

土地との出会いは縁だと思う。 写真は5年前(2014年)の秋、自宅 “岡成の家” 基礎工事完了の様子。 東に大山を仰ぎ、田んぼと畑に囲まれた敷地。 住宅を建てる上で土地を探す場合、その家族にあった土地をサクッと見つけれることもありますが、僕たち家族は岡成の土地に出会うまで、それなりに時間が掛かりました。 来年は宅地建物取引士受験しようかと思うほど、今年は施主さん共々土地探しに苦労することが多かったので、自分の経験として僕たち家族が土地を探して、家を建てるまでの経緯を振り返ってみようと思いました。

https://gramdesign.exblog.jp/13418652/
2010年4月、米子市祇園町にある土地を見つけて、RC造3階建ての構想をするが、お金が借りられず頓挫。

https://gramdesign.exblog.jp/17655104/
2012年6月、新たに米子市東山町の狭小地に木造2階建ての構想をするが、土地の売主さんの都合が変わって売買しても貰えず、気に入っていた土地と計画であったために、ココよりも良い住宅が建てれそうな土地でないと納得できず、土地探しも難航。

https://gramdesign.exblog.jp/20365898/
2013年9月、米子市岡成に土地を見つける。 借り入れの予算も限られていたため、当初は狭小地で土地の予算を抑えることを考えていたが、大きな土地で坪単価がすこぶる安い場所に計画を切り替える。 とにかく大山が素晴らしくきれいに見える場所で、朝焼けがきれいな日には泣けるぐらい絶景。 隣の家までも距離があるので、多少うるさくしてても怒られない。 友人の家も近所にあり、以前から良い場所だと聞いていたので、安心して住まいを構えることが出来そうにも感じていた。

https://gramdesign.exblog.jp/21355061/
2014年1月、基本設計が固まる。

https://gramdesign.exblog.jp/22835986/
2014年8月末、地鎮祭も終え工事も着手。

https://gramdesign.exblog.jp/23667463/
2015年2月、住めるところまで工事も完了してお引越し。

当初、自分は新築を建てなくても、街中でビルでも直して事務所兼住宅で住めれば良いと考えていたのですが、家族の希望を聞いて新築に計画をシフト。 土地を探して妄想建築を構想して岡成の土地に出会うまで3年半。 土地を決めてから引っ越しまで1年半。 土地探しを初めて家が建つまでに5年。 岡成に移り住んでから、もうすぐ早5年が経過しようとしているのが現段階。

もう死んじゃった大好きな思想家の先生が、妻が亡くなってからは望郷の念(具体的には北海道の故郷の風景を思う気持ち)しかないという話をよくされていたこともあり、自分たちの子供にとっては、自然いっぱいの素晴らしい景色の場所に実家をつくってあげることが出来て、長い時間かけて土地を探した成果もあったと感じているのが今の状況です。

上記はあくまで個人的な体験談ですが、また具体的に土地を探す際に気をつけることや、家のこと、住まいのことなどについても書いていけたらと考えています。

   

191225

新築の建物を設計する上では、必ず模型をつくってきました。 キッチンなど家具の模型もつくることもよくありますが、どうして模型なのか。 独立する前は、(師匠の意向もあり)プレゼンでもコンペでも、模型よりもCGに時間を注ぎ込んでいましたが、外観は視点の取り方で誤魔化しも効き、広角の視点にすればインテリアも見栄えがしやすく、効果的なショットをつくってしまえば、良い内容に見せれるというCGの使い勝手の良さを ネガティブにも感じていました。

私達は設計を行う際、まず敷地周辺の建物ボリュームをつくり、そこに構想した建築案の模型をのせ、打ち合わせを重ねます。 概ね基本設計の段階では白模型、実施設計の段階で質感や色彩の反映させた模型をつくってきました。

模型で打合せを行うと良いことは、外観やインテリアをワンショットで見せるだけでなく、外側と内側という異なった条件で成立している建築物を 一度に把握することが出来るということ。 周辺建物を模型にしておく利点は、構想した建築と周辺とのバランスを把握することが出来るということ。 “模型をつくる”という行為は、設計を実際に”手で練り考える”という手段でもあります。

模型をつくり続けてきて、良いこともありました。 今まで建築した建物の模型を同じ縮尺で事務所に並べて溜め込んでいるので、新しく仕事をさせていただくことになった物件の案が、予算規模に見合った建築であるか、これまでの模型のボリュームと見比べ、クライアントにもわかりやすく、希望も伺いやすくなってきたと感じています。

↑ おまけ。 上で模型写真の事例として掲載した”日吉津の家“では、軸組模型で2通り木構造の組み方を検討していました。 健全な建築は、美しい骨格から!と考えているので、いつも基本設計の段階で、軸組模型をつくり、構造の基本的な組み方、耐力壁の位置などを検討しています。

191220

グラムデザインのホームページを少しだけバージョンアップしました!
 
 
と、もうヒトツのお知らせ。 ブログのカテゴリーに"建築のこと"を追加しました。 以前は業務日誌(このブログ)の中で、どのような考えをもとに設計を行っているか、どのように現実のものとして建築しているか、物件の進行状況を紹介する中で、具体的にお伝えできていたようにも感じるのですが、土地探しで難航することや、時には計画が途中で頓挫することもあり、初動の計画が紹介しにくく感じ、自分たちの仕事を具体的に伝える!という任務も少し疎かになっていたと反省しています。 満を持して!というと大袈裟ですが、自分たちが設計する上で大切に考えていることや、大きく括って建築に関することも合わせ、少しずつでも書いていけたらと考えています。