191225

新築の建物を設計する上では、必ず模型をつくってきました。 キッチンなど家具の模型もつくることもよくありますが、どうして模型なのか。 独立する前は、(師匠の意向もあり)プレゼンでもコンペでも、模型よりもCGに時間を注ぎ込んでいましたが、外観は視点の取り方で誤魔化しも効き、広角の視点にすればインテリアも見栄えがしやすく、効果的なショットをつくってしまえば、良い内容に見せれるというCGの使い勝手の良さを ネガティブにも感じていました。

私達は設計を行う際、まず敷地周辺の建物ボリュームをつくり、そこに構想した建築案の模型をのせ、打ち合わせを重ねます。 概ね基本設計の段階では白模型、実施設計の段階で質感や色彩の反映させた模型をつくってきました。

模型で打合せを行うと良いことは、外観やインテリアをワンショットで見せるだけでなく、外側と内側という異なった条件で成立している建築物を 一度に把握することが出来るということ。 周辺建物を模型にしておく利点は、構想した建築と周辺とのバランスを把握することが出来るということ。 “模型をつくる”という行為は、設計を実際に”手で練り考える”という手段でもあります。

模型をつくり続けてきて、良いこともありました。 今まで建築した建物の模型を同じ縮尺で事務所に並べて溜め込んでいるので、新しく仕事をさせていただくことになった物件の案が、予算規模に見合った建築であるか、これまでの模型のボリュームと見比べ、クライアントにもわかりやすく、希望も伺いやすくなってきたと感じています。

↑ おまけ。 上で模型写真の事例として掲載した”日吉津の家“では、軸組模型で2通り木構造の組み方を検討していました。 健全な建築は、美しい骨格から!と考えているので、いつも基本設計の段階で、軸組模型をつくり、構造の基本的な組み方、耐力壁の位置などを検討しています。